酸っぱいビールはお好きですか？

酸味が特徴のサワーエールに、ホップの香りと程よい苦味をプラスした、サワーエールとIPAのハイブリットビールを醸しました。

サワーエールは、ベルギービールのランビックのように野生酵母で発酵させるビールや、ドイツのベルリーナヴァイセのように乳酸菌を用いたケトルサワーといわれる製法が有名ですが、今回は一回のシンプルな発酵工程で、アルコールと適度な乳酸を生成する特殊な酵母（フィリーサワー酵母）を使用しています。

この酵母を使用することで、ブルワリー内の乳酸菌によるコンタミネーションを気にすることなくサワーエールを造ることができますので、とても使い勝手の良い優秀な酵母の一つだと思っています。

今回はサワーエールの爽やかな酸味を際立たせるため、ボディはライトに仕上げ、また苦味については、通常のIPAからイメージするほど高いIBU設定ではありません。

オレンジやシトラスなどの柑橘系の香りが特徴のホップを中心に組み合わせることで、ライムやビターオレンジのようなフレーバーと心地よい苦味を閉じ込めました。

個人的に、暑い夏には屋外でライトピルスナー（upopo）を飲むのが一番の幸せだと思っているのですが、これからの開放的な季節に飲むビールとしては、このサワーIPAはピルスナーに引けを取らないほど瑞々しくて美味しいビールに仕上がったと思います。

 燦々と降り注ぐ太陽のもと、酸々と爽やかにすっぱいSour IPAをどうぞお楽しみください。
 (ブルワリー資料)