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ル・パシェ 2018(Le Pache 2018)赤

生産者:マルク・パヤン(Marc Payan)
産地:フランス、サヴォア
品種:ハイブリッド

タイプ:赤
アルコール分:12度

“サヴォアでのワイン造りは2022年が最後、2023年以降はローヌ地方・コルナスのドメーヌに勤める”


石灰・シスト土壌。
樹齢60年〜120年の古木が混植された区画で主にハイブリッドの葡萄。
14日間全房発酵の後、14日間ピジャージュ1回/1日。
ステンレスタンクで12ヶ月熟成。
やや赤みがかったガーネット色。
ドライ苺や苺のコンフィチュール、グレナデンなど充実感のある赤い果実の緻密な香りに、土や根菜、木の皮、クローブなどを想わせる滋味深い落ち着いた印象が加わります。
若干とろみを感じる粘性の高さが伺え、ミディアムタッチで滑らかに口中へと広がります。
グレナデンやドライ苺、黒系のベリーソースなどエキスの詰まった果実の風味に、僅かにビターカカオのほろ苦さ、クローブやオールスパイスの甘苦いスパイスの風味が加わり、コク深さや複雑性が感じられる味わいが続きます。
今後の熟成の過程で、繊細さや妖艶な印象が引き出され、更に複雑で奥行きの感じられる味わいへと変化していくことでしょう。
(インポーター資料)
※ピジャージュ=醗酵中に棒などを使い、上から醗酵槽上部にたまった果帽を突き崩し、液体中に沈める作業のこと。

生産者:マルク・パヤン(Marc Payan)
 

マルク・パヤンはサヴォワ地方のアルベールヴィルでドメーヌを構えるジャン・イヴ・ペロンの元で勤務する傍ら、2018年〜2022年までの5年間に渡りワイン造りをしていた若手生産者です。
この街出身のマルクは、以前から単純にワインを飲むことを好み、農業に関わる仕事に興味を持っていた事が理由で近所のドメーヌで就職先を探していたところ、当時はジャン・イヴの存在を全く知らなかった中彼を尋ねました。
マルクはこの出会いをきっかけにワイン造りの道に進みました。
サヴォワ地方は複数の山脈に囲まれ、一般的な葡萄畑の標高は約400mほど。
これはフランス国内では比較的高い方に入りますが、マルクはそれよりも遥かに高い約900mという非常に珍しい場所に畑を所有していました。
この畑は以前、その山に住む老夫婦が趣味でワイン造りをする為に葡萄を栽培していたもので、樹齢は最も古いもので約130年。
大昔氷河で形成されていたエリアで、土壌は主に石灰質をベースに粘土やシストが混合して構成されています。
畑は南側に面しているため、例外的に極端に寒い年ではない限り葡萄は素晴らしい冷涼感を保ちながら時間をかけてしっかりと熟します。
しかし、この様に非常に冷涼な場所では春先に時々訪れる遅霜による収穫量の減少(蕾が霜焼けするため)、周りに葡萄畑も多くない事から収穫時期に山に生息する動物に集中的に実を食べられてしまうなど、多くの自然的リスクも伴います。
この様に葡萄を栽培するにはとても厳しい条件下にある畑ですが、特に強い酸味と冷涼感を好むマルクはこの様な自然環境からなる素晴らしい葡萄で5年間ワイン造りを出来たことを誇りに思う、と話してくれました。
マルクはとても物静かで様相にも派手さは全くなく、正直に言うと我々が彼に初めて会った際は特に印象は残りませんでした。
しかし2023年にジャン・イヴから紹介され彼のワインを初試飲した際、彼自身の性格が明確にワインに映し出されている事をはっきりと感じられました。
葡萄が育った環境をできる限りピュアに表現し、どこか彼のシャイで自己主張をしない様子など、素朴ながら自然の力がみなぎっているワインのように感じます。
 当初はサヴォワでワイン造りを続けて行きたかったが、独立するには残念ながら条件が揃わず2022年を最後に生産者として活動を続けていくことを断念。
2023年以降はローヌ地方・コルナスのDomaine Colomboというドメーヌに勤めています。

*樹齢

  • ピノノワールとサンソー:約25年
  • ハイブリッド:100〜130年
  • 他は全て少量で混植されているため、それぞれ樹齢が異なる。
製造元:マルク・パヤン(Marc Payan)
内容量:750ml
産地:フランス、サヴォア

5,5555,000(税込)

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