グラップ・アンティエールでダイレクト・プレス。
タンク内でアルコール発酵させ、228Lの木製樽で、約6年の熟成。
その間ウィヤージュ無し、全体の1/3分の液体が蒸発し酵母の薄膜(産膜酵母)がワインを覆っている。
初めてテロワール別で醸造、土壌を表現するヴァン・ジョーヌを始めたのが2003年。
その当初から造っている。
力強くて複雑感を楽しめ、繊細。
クルミやカレー、パン・デピスやシナモンなど、独特なアロマがタップリ感じられる。
他のヴァン・ジョーヌには感じられない円やかさと、綺麗な酸、長い後味が印象的。
(インポーター資料)
※ウイヤージュ→ワインを樽で熟成させていると、蒸発して量が減ってくるので、同じワインを足すこと
生産者:ステファン・ティソ(STEPHANE TISSOT)
【ドメーヌの歴史】
・1956年:ドメーヌの初ブドウ木をステファンの祖父が植える。
・1962年:ステファンの父がドメーヌを引き継ぐ。
・1989年:ボーヌで醸造学を学んでいたステファンがドメーヌに戻ってくる。
・1990年:ステファンがドメーヌを引き継ぐ。
・1999年:ビオ栽培を始める。エコセール認証あり。
・2004年:ビオディナミ栽培を始める。
・今では40Haもの畑も栽培している。目標は収穫量を2000hL/Haまで上げること。
複数の区画を持っており、それぞれのテロワールでキュベを造ってるというからオドロキ!
【ステファン・ティソとは?】
La vie est BELLE!!=「人生は最高だ!」
で、挨拶が始まるステファンは人生を本気で楽しんでいる陽気な人柄。
ジュラのテロワールを表現するためには一切の妥協、後悔しない造りを心がけている。
1962年に設立したこのドメーヌは、現在3代目のステファン氏が後を引き継いで経営している。
海外のワイナリーでの経験があり、ブルゴーニュ地方ボーヌでも5年に渡り醸造に携わるなど、広い視野の持ち主。
その彼が蔵を引き継いで改革したのが「ビオディナミ」農業の導入。
もともと父の代まで化学物質を使用しない農業を行っていたが、1999年それを大きく進めて、ジュラの大地と気候が生み出す「オリジナリティー」を持ったワインを追求する。
テロワールを明確に伝えようと思えば、どんな近代醸造をもってもぶどう自体の質を上げずしてテロワールのワインを造ることは不可能と悟り、ぶどう栽培を変えた。
ジュラ地方といえば「自然派ワインの総帥」ピエール・オヴェルノワ氏が挙げられるが、彼からも「ジュラを代表する造り手」と賞賛を受けている!!
【近年の取り組み】
2021年には畑の周りなどに150本以上の樹木を植えました。
様々な種類の木を植えることでぶどうの木の「海」ではなく、植物・虫・小動物などのエコシステムと生物多様性をジュラの風景に復活させることが目的。
今後も植樹を続けて行く予定。
また、社会的にこの哲学を広めるためにも新しくワイン蔵を創立したい若者達を自社で雇うなど、積極的に研修を行っている。
醸造に必要な装備を貸す、栽培のアドバイスをするなど、自然派ワイン界の新世代の育成に勤しんでいる!
【土壌】
1000年前の隆起で、ソーヌ川を挟んでジュラは数億年前の土壌が表に出ている。
(ブルゴーニュは平地で石灰質にたどり着くには地下500mまで掘らないといけない!)
アルプスの隆起により、ジュラでは複雑な土壌構成の丘が沢山出来た。
この複雑な土壌から生まれるワインは、例えば「アルボアのシャルドネ」と一言では語れない。
ティソでは、トリアスのマルヌ(青い泥灰土)石灰質土壌はシャルドネ、トゥルソー、ピノ・ノワール、粘土質が多い土壌ではプールサール、サヴァニャンを育てている。
【収穫~醸造】
ぶどうの収穫は区画ごとに手摘みで行い、醸造も区画ごとに分けて行う。
ほとんどのキュベがフィルターをかけず、亜硫酸は最低限の使用に抑えるなど、人工的に介入しない自然なワイン造りをする。
畑で傷んだぶどうは選果し、未熟果などはカーブで更に選果。
プールサールは蜂などの昆虫が触れただけで破裂してしまう程、果皮が薄いぶどう。
その後は直ぐに除梗作業、タンク上部で手による除梗を行うが、プリプリの完熟したぶどうが、ジュースと共にタンク内に落ちていく。
はじかれた房はスパークリング用として使用される。
¥22,000¥19,800(税込)
残り2点