生産者:パトリック・デプラ(Patrick Desplats)
産地:フランス、ロワール
品種:ガメイ、ピノ・ドニス、カベルネ・ソーヴィニョン、シュナン・ブラン、
ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ
タイプ:赤
アルコール分:11.8度
“新しい世界を見せてくれるパトリック ナチュラルワインの概念が変わります”
2020年12月に入荷数の約半数を販売致しましたアイテムの再
リリースとなります。(当店初入荷)
2017年は霜の影響で収穫量が少なく、良く熟して1粒1粒が凝縮し比較的タンニンのあるヴィンテージのため、入荷当時はやや硬くてタンニンのしっかりとした印象を受けました。
その為、前回は約11ヶ月休ませたことで、しなやかな口当たりで瑞々しい様子、充実した赤い果実の風味や甘みが多く感じられる味わいとなり販売致しました。
更なる熟成による変化に期待が湧き、半量を更に寝かせることにしました。
その後約1年半の時を経た現在はより軽やかで繊細、雑味のない飲み心地で妖艶な雰囲気が引き出されています。
黒ブドウと白ブドウを半分ずつ用いています。
まずガメイ、ピノ・ドニス、カベルネ・ソーヴィニョンを24時間マセラシオン。
その後、シュナン・ブラン、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネと合わせてプレス、ジュースが白い前半の部分をエポナ2017に、後半の部分を赤ワイン用にして搾りかすと一緒に発酵させたものがこのワインです。
オレンジがかったガーネット色。
グレナデンやソフトドライ苺などを想わせる赤い果実の凝縮した香りに土や牛蒡のような根菜をイメージさせる香りが感じられます。
白ワインのような瑞々しさを感じさせる軽やかなタッチで沁み込むように口中へと馴染んでいき、グレナデンなど香り高く可愛らしい印象を感じさせる赤い果実の充実感のある風味に、土や根菜のような風味が絶妙に溶け込みながら広がります。
球体のような円の中に熟成由来の複雑性を伴う緻密な果実の風味がギュッと詰め込まれているような印象を受け、輪郭を与えるような張りのある酸が全体を支えています。
アフターには滑らかで微細タンニンが僅かに残り、梅かつおのような旨味を感じさせる風味が抜けていきます。
充実感とピュアな赤い果実が混ざり合う風味や素朴で温かみのある様子、澄んだ飲み心地でありながら複雑で妖艶な雰囲気が溶け込む魅力的な味わいです。
(インポーター資料)
生産者:パトリック・デプラ(Patrick Desplats)
2010年に解散したグリオットの生産者2人です。
成長著しい彼らの会社は、やがては税金対策のため設備投資を増やすことになり、その設備を稼働させるためにブドウを他からも購入し、自分たちがコントロールできる範囲を超えて不本意な手順でワインを造ることになるかも知れないと判断し惜しまれつつも解散となりました。
それぞれ別の蔵元を立ち上げ小さなドメーヌとして再出発しましたが、二人の関係は今も全く変わっておりません。
プロの写真家として働きながら(さすがに元プロカメラマンらしい見事な写真を撮ります。)同時に99年までワイナリーで働き栽培と醸造を学んだ経験があります。
そして、その後の3年はロワール大手のネゴシアンにて、近代醸造の全てを習得しました。
この時代に除草剤や化学肥料を使わない栽培と自然で自由なワイン造りに取り組む生産者たちと出会い、97年に0.5haの畑を購入、当時勤務していた会社のワインとは180度異なるワイン造りに取りかかりました。
販売目的としてではなく自分や友人たちが飲むためのものではありましたが、出発点となる初めてのナチュラルワインです。
製造元:パトリック・デプラ(Patrick Desplats)
内容量:750ml
産地:フランス、ロワール